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トニー・マルティン引退

いつかは来るぞ、推しの引退


僕の推し、トニー・マルティンが突如引退を表明しました。
チームとの契約はもう1年残っていたと記憶していますが、36歳での引退です。


公式サイトにも同じテキストがアップされていますが、いずれ消えてしまうでしょう。

本日、来る世界選手権のタイムトライアルとミックスリレーが、私のキャリアにおける最後のレースになることを発表したいと思います。

このような重大な決断は、もちろん簡単にできるものではありません。サイクリングは、長い間、人生の大部分を占めてきました。ハイとロー、大きな成功と敗北、クラッシュとカムバック。多くの若いライダーが夢見ることを、私は実現してきました。ここ数ヶ月は、サイクリングの後に何が待っているのかを考えるようになりました。今年のひどいクラッシュのせいで、このスポーツが伴うリスクに直面し続ける覚悟があるのかどうか疑問に思いました。特に、コースやバリアについて何度も議論されているにもかかわらず、レースの安全性が改善されていないことから、私はそうしたくないと考えています。サイクリング界が、私や他のチームが提示した計画に耳を傾けてくれることを願っています。

ですから、私は自分自身、家族、そしてすべての同僚に対して公平でありたいと思い、プロサイクリストとしてのキャリアを終えることにしました。4回優勝した世界選手権のタイムトライアルで、ふさわしい形でお別れをしたいと思っています。このために一生懸命トレーニングしてきました。

チームのユンボ・ヴィズマには、この3年間のサポートと、このような形で希望通りにキャリアを終えられる機会を与えてくれたことに感謝しています。

また、家族、友人、ファン、そしてすべての同僚にも深く感謝しています。皆さんがいなければ、私は自分の夢を実現することができませんでしたし、そのことを決して忘れません。



 

トニー・マルティンとはどういう選手だったか?


トニーの戦績についてはこちらで。

僕がプロレースを見始めたのは2014年。既に世界選手権ITTで3連覇を果たしていて、TTスペシャリストとして名を馳せていました。

その走りに最初に魅了されたのは、その年のツール・ド・フランス第9ステージの逃げ勝利。
https://www.cyclowired.jp/news/node/140767
TTスペシャリストでラインレースでも勝てるのってすごいなー、と観戦素人ながら感心しました。60kmの独走ですからね。

ファンとして最もしびれたのは、2015年のツール第4ステージ。
パヴェ区間が終わって残り3km。途中でパンクしてトレンティンからバイクを譲ってもらったトニーがアタックし、トレンティンのバイクのままステージ優勝。マイヨ・ジョーヌを手中に収めました。
https://www.cyclowired.jp/news/node/172006

2016年のツールは、当時のチームメイトだったアラフィリップと一緒に逃げて二人で敢闘賞を取ったり。


僕はトニーのファンですが、ITTよりもラインレースが好きなので、トニーの独走力が生きるレースが好きでした。

しかし、このTTフォームの美しさよ,,,


 

衰えてはいない


さて、そんなトニー。htcハイロードでデビューしたころは、次代の総合系と目され、自身もそんな働き方をしていたのですが、次第にTTスペシャリスト/ルーラーとしての方向性が固まってきます。

2017〜2018のカチューシャ時代は、やや不幸でした。
チーム戦略がザカリン寄りの総合狙いで、彼の持ち味を生かすチャンスは少なかったし。
そんな中、戦友マルセル・キッテルも引退してしまいました。


2019年にユンボ・ヴィズマ移籍後は、総合系エースのログリッチのアシストに回り、TTでも自身の結果を求めない走りへとシフトしました。
なので、TTの結果もそう顕著なものが無かったのが正直なところですが、彼は決して衰えたわけではありません。
引退の理由は、そこにはありません。
今回の世界選手権ITTで6位に入ったことでも証明しています。
単に、さらに上が出てきた、ということだと思っています。

 

怖くない


トニーはよく顔が怖いと言われますが、真剣勝負しているときの顔が怖いのはまあ当然のこと。
普段はとてもにこやかな表情を見せてくれています。


カメラモトに余ったボトルを渡すというおちゃめなところもありました。


トニーも、お子さんが生まれて、いろいろ思うところがあるのでしょう。
「いつまでこんな危険なビジネスにいなくてはいけないのか」と。

 

トニー、ありがとう


僕個人としては、トニーが居てくれなかったら、こんなにロードレースを熱心に見ることはなかったと思います。
心底応援できる選手が居たことは、僕の人生にとってもかけがえのないものとなりました。
残念ながら、僕の知る範囲では来日したことは無かったと思います。
現役中にかなわなかったのは本当に残念ではありますが、
落ち着いたらぜひ日本に来てもらいたいなぁ...。
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Author:impactdisc
グラベル・ロード、アドベンチャー・ロードを中心に自転車の話題を展開するブログ。管理人TwitterとInstagramは @impactdisc 。職業は自転車と全然関係ない雑誌とWebの編集者(2020年から編集長)

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